商店街で生き抜く野良猫の願い、児童合唱団が歌う 動物愛護に一部寄付も 神奈川・三浦

購入者に郵送される「猫に会いたい」のCDとオリジナルカードやシール

 三浦市三崎を拠点に活動する「かもめ児童合唱団」がこのほど、新曲「猫に会いたい」をリリースした。商店街で懸命に生きる野良猫を通して、命の尊さを訴える歌で、CD付き音楽配信サービスの売り上げの一部は「かながわペットのいのち基金」に寄付する。

 同合唱団のプロデューサー、藤沢宏光さん(63)が作詞した。母親と離れ離れになった野良猫が、優しい人に出会うことを願いながら毎日命をつなぐ。

 ロシアによるウクライナ侵攻など悲しいニュースが絶えない世の中で、「『弱い立場にある命を大切にしよう』というメッセージを込めたかった」と思いを語る。

 作曲はいきものがかりなどの編曲を手がけた菅原弘明さん、編曲はサクソフォン奏者で多くの映画音楽を作曲した清水靖晃さんが担当。昨年末にレコーディングした後、アニメーションのオリジナルムービーを完成させた三浦彩子さんは、2年ほど前に三崎へ移住してきたクリエーターだ。

 藤沢さんらが主宰する音楽配信サービス「音楽の島」(https://ongaku.online/artist/kamome/neko-ni-aitai)で購入すると、楽曲のダウンロードに必要なパスワードのほか、CDと三浦さんのオリジナルカードなどが郵送される。

 売り上げの一部は、保護された犬や猫の譲渡や適正な飼育に役立てる県の動物愛護基金に寄付する。藤沢さんは「保護活動をしている人たちを少しでも支援できれば」と願っている。

 ◆かもめ児童合唱団 1972年に結成。2008年から藤沢さんがプロデュースし、これまでに4枚のオリジナルアルバムを発表している。現在は約15人の児童が所属している。

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