前カードの広島戦で3試合連続零封負けを喫するなど、18勝をマークした8月の勢いが失われつつあるベイスターズ。追い打ちを掛けるように6日の巨人戦(東京ドーム)から9連戦、1日のオフを挟んで10連戦と超過密日程が予定されている。首位ヤクルトとのゲーム差は7。過酷なスケジュールとの戦いを乗り越え、24年ぶりのリーグ優勝へ望みをつなげられるか。
8月に5勝を挙げたエース今永は、勝負の9月の意味をかみしめる。
「1勝と1敗がこれほど大きく関わる時期に良い位置にいる。負ければ各方面から批判を浴びるし、それに耐えて勝利できれば、その何倍も称賛、達成感を味わえる」
5日は横浜スタジアムで行われた先発陣の指名練習に参加。この日合流した上茶谷とキャッチボールするなど、3年ぶりの10勝を目指して汗を流した。
新型コロナウイルスの影響や雨天中止によって、9月は当初の日程に12試合が追加された。19日は東京ドームで巨人戦、翌20日は甲子園に移動して阪神戦、21日は帰浜後に巨人戦といったハードな移動も強いられる。
再び中止が決まれば、プロ野球として24年ぶりのダブルヘッダー開催の可能性も高まる。選手の起用法もポイントになるが、三浦監督は「ここまで来たら痛いの、かゆいの言っていられない。どう乗り切っていくか。しんどいところを乗り越えないと、目指す場所にはたどりつけない」と語気を強めた。