上越市議会９月定例会の厚生常任委員会が７日に開かれ、「生活保護対象者の冷暖房機器（家具什器）購入費用の助成を求める」請願１件を審査。賛成少数で不採択とした。
２０１８年、厚生労働省の通知文書に生活保護対象者への冷暖房機器取得の費用支給が記載されたが、同年４月１日以前の保護対象者には支給が認められない。請願者はこれに対して「冷暖房の有無は命に関わる問題」とし、「同通知の非該当者に対する市の独自給付」、「生活保護対象者への助成制度の周知徹底」を求めた。
委員からは請願に対して「対象者の多寡に関わらず給付が必要」「（通知文書で）対象者を絞ったことは国の誤り」などと賛意を示す意見があった一方、「ケースワーカーが個別に対応している」「冷暖房に限定した助成では、公平性に疑問がある」などの反対意見があった。
