横浜の国道1号「戸塚警察署」交差点 立体化で渋滞解消へ

立体化計画が公表された国道1号「戸塚警察署」交差点。写真奥が東京方面=16日午後、横浜市戸塚区

 横浜市戸塚区の国道1号の慢性的な渋滞解消に向け、国土交通省横浜国道事務所と東日本高速道路(ネクスコ東日本)が「戸塚警察署」交差点の立体化計画を進めている。交通量の多い同交差点を立体化することで、周辺の幹線道路一帯のスムーズな交通を確保する狙い。開通時期は未定だが、同事務所の担当者は「渋滞解消の効果が期待できるので、立体化を進めていく」と話している。

 同事務所などによると、同交差点を起点にした国道1号と、交差する市道では朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生。同事務所の調査では、1号上りで午前7時半に約1.2キロ、1号下りで午後5時半に約0.9キロの渋滞が確認された。同交差点付近での死傷事故の発生件数は全国平均の約2倍に上っているという。

 同交差点の立体化計画は、信号をなくして渋滞や事故を解消するため2018年度に事業が立ち上がり、調査を踏まえて内容を精査。交通量は1号の東京方面と交差市道との往来が多いことから、現状の「戸塚警察署」交差点を廃止した上で、戸塚署の建物がある所に新たに市道を設けて1号の下を通すとともに、北側で1号の東京方面とつなぐ計画とした。

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