三浦海岸の観光客減 年間通じた利活用検討 京急などとも協議

三浦海岸

 観光客が減少傾向にある三浦海岸(神奈川県三浦市)について、三浦市の吉田英男市長は8日の市議会本会議で、年間を通じた利活用策を検討する意向を示した。

 三浦半島の代表的な観光スポット、三浦海岸を2021年に訪れた観光客は前年比30%減の62万9千人にとどまった。今年もメーンシーズンの夏に海の家の設置希望者がいなかったため海水浴場が開設されず、落ち込みが懸念されている。

 市長は「(年間を通じた三浦海岸の利活用は)これからの三浦市にとって大きなテーマになっていく」との認識を示し、「海岸管理者である県と利活用について話し合おうということになっている。市観光協会や京浜急行電鉄などとも協議して課題解消に取り組みたい」と意欲を示した。

 ただ、現状については「年間を通じて利用できる施設はいろいろなバリエーションがあるが、県と協議が必要。これから具体的な内容に入っていきたい」と述べるにとどまった。

 長島満理子氏(自民)の一般質問に答えた。

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