米大リーグのレッドソックスなどで活躍し、社会人野球のENEOSに14年ぶりに復帰した田沢純一投手(36)が9日、オンラインで記者会見を開き、「海外でやってきたことを選手たちに伝え、チームを強くしたい」と意気込んだ。
田沢は今季途中にメキシカンリーグの球団を戦力外になり、6月末に帰国。9月5日に合流した。「プロでやりたい気持ちもあったが、メキシコで思うようにいかない中で少しずつ思いは変わった」と田沢。現役にこだわる姿勢を貫く中、「野球の楽しさを教えてもらった」という古巣で腕を振ることを決めた。
2009年に大リーグに挑戦した当初から、チームはいつでも復帰を受け入れる準備をしていたという。大久保秀昭監督(53)は「ワールドチャンピオンになった社会人選手はいないと思う。野球に対して挑戦する姿は良き見本になると思う」と期待した。
背番号はワールドシリーズを制覇したレッドソックス時代と同じ36番となり、救援での活躍が求められている。「しっかり準備して一球一球投げることは変わらない」。36歳の新たなシーズンが幕を開けた。