浄興寺参道の石柱 汚れ落とし文字くっきり 秋のイベントに向け 通りのこと知って 浄興寺大門通りまちづくり協議会

 浄興寺大門通りまちづくり協議会(新保敬儀会長)は11日、上越市の同通りにある浄興寺参道を示す石柱の洗浄、文字鮮明化作業を行った。会員14人が、汚れを落としてから彫られた文字を着色していった。

浄興寺の参道に建立された石柱を洗浄。明治時代のものもあり、薄れた文字も鮮明化した

 浄興寺の参道、通称「大門通り」は本町4のアーケードから寺町通りまでの約530メートルで、この間に石柱5本が立っている。古いもので明治35年、新しいものでも昭和3年に設置され、老朽化が進んでいる。以前から清掃作業を求める声が上がっていたが、コロナ禍で昨年は中止となっていた。
 作業は、造園業の経験を持つ会員が指導。たわしやブラシで石柱にたまった泥などの汚れを落とし、高圧洗浄機で洗い流した。乾いた後は彫られた文字の周りをマスキングし、紺色の塗料で文字を塗っていった。

洗浄、文字鮮明化が完了した石柱(写真は寺町通りのもの)

 同協議会では今後、コロナ禍前同様に本町通りで開かれる「越後・謙信SAKEまつり」に合わせて、大門通りと本町4アーケードの交差点に幕を掲げる他、3年ぶりに「大根焚(た)き」をテークアウト形式で実施する。新保会長(76、寺町2町内会長)は「今後もさまざまな行事が行われるので、多くの方に浄興寺大門通りを知ってもらえたら」と願った。

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