〈動画あり〉ゲーム感覚でごみ拾い 人気のイベント 「清走中」県内で初実施 うみてらす名立

 ゲーム感覚でごみ拾いを楽しむイベント「清走中(せいそうちゅう)」が11日、名立区名立大町の道の駅うみてらす名立で行われた。県内初のイベントに、地元や長野、関東から150人が参加し、潮風に吹かれながらごみを拾い集めた。

県内初のイベントに親子など150人が参加。うみてらす名立近くの海岸で、ごみを拾った

 「清走中」はごみの種類応じてポイントがもらえ、時間内に集めた量を競う。ゲームを有利に進めるミッションが設けられ、どちらを優先するか駆け引きも楽しめる。この2年で東京都、長野、広島、山梨各県で行われ、人気を博している。
 イベント実行委員会は、うみてらす名立を運営するゆめ企画名立と、今年から親会社となったBJ(本社・長野市)。今回、BJとイベントを企画するGab(本社・東京都)との縁で、県内初の実施が実現した。
 Gabの清走中事業部部長、北村優斗さん(19)は長野県出身で、高校時代から上越の海に親しんだが、ごみの多さにも驚いたという。今回、上越市が共催し初めて行政の協力を得られたことに感謝し、「海洋プラスチックが世界的な問題となる中、多くの人に楽しみながらごみ拾いの大切さを知ってほしい」と願った。実行委員長の細谷貴雄さん(45、ゆめ企画名立社長)も「手作りのイベント以外に、新たな取り組みにつながるヒントになった」と手応えを語った。
 1時間40分ほどで、ペットボトルやプラごみなど、過去最多の325キロが集まった。家族4人で参加し、2位で「清掃の王」の称号を得た小堺鉄馬君(有田小5年)は「楽しかったけれど、大変だった。自分たちもごみを出さないよう、日頃から気を付けたい」と話した。

過去最多の325キロを回収。ごみ拾いの大切さを知ってもらうため、今後も各地でイベントを続けるという

◇「清走中」の動画

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