新米集荷、初検査 平野部で収穫最盛期、良質米に期待 JAひすい令和4年産米

 糸魚川市内の平野部で稲刈りが始まり、同市のJAひすい(吉原勝廣代表理事組合長)は令和4年産米の集荷、検査作業を本格的にスタートした。13日、管内3カ所の検査場のうち、早川地区の東川原検査場で初検査が行われた。
 同JAでは今年、検査員15人体制で、最終11月24日まで検査を続ける予定。初日の朝、農産物検査員の資格を持つ同JA職員や他協力員、各関係機関の代表者らが集まり、事故がないよう作業の安全や体調管理の徹底などを確認した。

今年の糸魚川産米の品質を調べる検査員(東川原検査場)

 吉原組合長は「近年は異常気象が常態化し、今年は肥料価格や資材関係の高騰もあって生産者には大変な年だった。それだけに収穫にかける期待は大きい。丹精したおいしい米を消費者に届けられるように公正公平で信頼される検査を」と呼び掛けた。
 初日は主力品種のコシヒカリ1105袋(1袋30キロ)をはじめ、こしいぶき83袋、もち米(わたぼうし390袋、こがねもち156袋)、飼料用米を検査。検査員が目視で粒の大きさや艶などを確かめ、水分量など成分を機械で測定して等級評価を付けた。
 同JA営農部によると、コシヒカリについては昨年に比べて品質の低下が見られるという。7月後半から8月上旬にかけての高温、その後の日照不足などが生育に影響したものとみている。刈り取りのピークは山間部へと移り、今後収穫を控えている産地の品質を見守り、全体の等級アップにつなげたいとしている。
 新米の発売は17日の予定。ひすい食彩館(東寺町1)で販売される。

検査のサンプルを各袋から抽出。主力品種のコシヒカリなど集荷も本格的に始まった

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