購入時必見!ハピキャンライターの「使わなくなったギア」を徹底調査

こんにちは!くにぱぐです。前回はハピキャンライターに、どんなギアを長く使っているかを聞いてみました。今回はその逆で、「どんなギアが購入後に使用を見送られてしまったのか?」を聞いてみました。あくまでも個人的な意見ではあるものの、キャンプスタイルや環境の変化による影響が大きいため、結構「あるある」な結果になりました。

▼前回の記事購入時必見!ハピキャンライターの「長年愛用しているギア」編

ハピキャンライターに「使わなくなったギア」をアンケート調査

前回に引き続き、ハピキャンのライターの皆さんにご協力を頂き「買ってはみたが早期に使用を止めてしまったギア」を聞いてみました。

「長年愛用しているギア」調査の記事

始めに書いておきますと「ギア自体に問題がある」というよりは、キャンプスタイルが変わっていったり、そもそも好みにあっていなかったりで使い道がなくなってしまう、というケースが多いようです。

こうしたことは誰にでも起こりうることなので、近しいスタイルのエピソードであれば、是非参考にして頂き、購入の際、本当に必要なのか? を吟味していただけるとよいかと思います!

ハピキャンライターが「使わなくなった」ギア 便利なはずもタンスのコヤシに…

では、ハピキャンライターが回答した「購入したけれど、今は使わなくなってしまったギア」について、その理由も含めて順番に紹介していきます!

デカイ焚火がやりたいと気づき…「DOD ライダーズファイヤークレイドル」

筆者撮影

まずは私から。最初に購入した焚き火台なのですが、「DODライダーズファイヤークレイドル」です。

こちら、昨今流行りの軽量小型焚き火台の走りのような存在で、いわゆるトライポッドにメッシュの焚き火スペースがついた変わり種。

購入した2017年頃は3000円台と価格もリーズナブルでした。

筆者撮影

画像のように収納時は極めてコンパクトで、ダッチオーブンを吊るすなど調理にも使えるのは魅力的な商品です。

ただ、どうしても構造上、薪がほぼ動かせず、焚き火の炎も小さくなってしまいます。

「ワイルドな焚き火がやりたい」という欲求がその後強くなり、今はかなり大きな焚き火台で直火感覚で薪を組み上げて、炎を楽しんでいます。

この変化からも、焚き火ひとつ取り上げてもスタイルは千差万別なんですよね。

よいテントであっても寿命はある…「サウスフィールド・ツーリングテント」

撮影:みーこパパ

みーこパパさんがバイクキャンプ用として、1998年~2000年頃に購入したのが「サウスフィールド・ツーリングテント」です。

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店頭で見かけて購入しました!

もうこれは売っていないテントですが、使わなくなってしまった理由はズバリ「加水分解し、カビも生えてきたから」とのこと。

加水分解についてはこちらの記事が詳しいのですが、テントには寿命があり、保管状態などが悪ければ、3〜4年で使えなくなってしまいます。

最近は人気のテントが新品では手に入りにくく、中古市場も湧きたってはいますが、新品に近いぐらいの金額で購入した3~4年落ちのテントが、あとどのくらい寿命が残っているかはわかりにくいことが難点です。購入には注意が必要ですね。

コロナ禍でグループキャンプの機会がなくなり…「大型テーブル」

撮影:うるふのまま

うるふのままさんが2016年ごろに購入したのは大型のテーブル。

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グループキャンプにあると便利だと考えて、ホームセンターで購入しました!

当初はかなり活躍されていたようですが、2020年頃からのコロナ禍で、グループキャンプができなくなってしまったため、物置に移動となってしまったそうです。

会食がメインとなるグループキャンプは現在でもなかなかハードルが高く、やれるとしても「ソログルキャン」のような、極力距離を保ったスタイルが主流に思えます。

そうなるとグループキャンプ用に用意すべきギアの各種は、まだしばらくは出番がなさそうですね。

コーヒーとの相性があり…「キャプテンスタッグ パーコレーター」「スタンレー クラシックプアオーバー」

撮影:かおる

キャンプで飲むコーヒーは格別! と言いますが、実は使うギアによって味の個性にかなり差があります。

この点を意識したギアを揃えないと、せっかくのコーヒーも楽しめないので注意が必要、ということをご存知でしょうか。

かおるさんは「キャプテンスタッグ パーコレーター」を購入してみたものの、パーコレーター特有の「煮出して作る」味がどうにも合わなかったとか。

結果、パーコレーターは納屋にて眠っているそうです。

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当時は、キャンプで使うと本格的で格好が良いと思ったから購入しました。

パーコレーターは、細かく挽いたコーヒー豆と水を入れて火にかけるだけという簡単さが売りです。

味もしっかり出るのですが、雑味が出やすいという特性もあって、ドリップ式とはちょっと味に違いがあり、どちらが良いかは好み次第だといえるでしょう。

撮影:カノカン⁺

同じくカノカン⁺さんからもコーヒー器具「スタンレー クラシックプアオーバー」が上がってきました。

こちらは真空ボトルで有名なスタンレー社が初めて作ったコーヒードリッパーです。

ペーパーフィルターを使わないことで、雑味を出さないというのが特徴。

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スタンレーが好きで、新しく発売された商品だったため、好奇心で購入しました。

ペーパーフィルターの代わりに金属製のフィルターを使うのですが、うまく淹れるにはコツがあり、なかなか慣れるまで気軽に美味しいコーヒーを飲めないという問題があるようです。

見ての通り非常にカッコいいコーヒードリッパーですから、使いこなせると素敵ですが、使いこなすまで向き合うかどうかがポイントですね。

最初のうちは、ローコストで無難なペーパーフィルターを使うドリップ式が間違いないかもしれません。

家族全員がストレスなく過ごせるテントを選ぶべき…「ホールアース アースドーム270Ⅲ」

撮影:川窪チエ

キャンプをする上で大概の人は、テントを真っ先に購入すると思います。しかし、初心者のうちはこれも迷走しやすいものだったりします。

川窪チエさんが最初に買ったテントは「ホールアース アースドーム」だったそうです。

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初心者に優しいと言われるドーム型で、価格も安く、デザインが好みだったため購入しました。

お値段も手ごろでデザインもよく、タープと組み合わせたスタイルなら何不自由なく使える…と、実際購入後もかなり気に入って使っていたとか。

ところがキャンプの回数が増えていき、悪天候時や冬キャンプも行うようになってくると、前室が狭いドーム式テントでは家族4人ではどうにも窮屈。

オープンタープでは雨風、寒さが凌ぎきれませんからね。

結局川窪さんは2ルーム型のテントを買い直したそうです。

このパターンの買い直しは私もまったく同じことをしていまして、「最初はドーム式から!」という固定観念がよくない結果に結びつくのかもしれません。

もしかすると最初はレンタルのテントなどから試したほうが、結果間違いのない選択ができるのかもしれませんね。

本格的な大きな・重さが携行を躊躇わせる…ハピキャンライター回答の3アイテム

「買ってはみたけど大きすぎ、重すぎ」という、サイズ感にまつわるエピソードがかなりあったので、ここでパートでまとめてお伝えします。

ハスクバーナ 手斧

のんびり風子さんが、購入して使わなくなってしまったのが「ハスクバーナ 手斧」

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使いやすさやデザイン、クチコミを見て購入しました!

しかし、いつもキャンプに持って行く、というわけではないそうです。その理由は手斧の大きさと重さ。

スウェーデンの鉄職人が1本ずつ手作りしているこちらは、長さ38㎝、重さは1kg弱と、「手斧」と言ってよいのかわからないぐらいのサイズ感。

これだけ大きい斧だと、かなりの荷物となり、積載を圧迫します。

このためのんびり風子さんは、小型の斧と使い分け、ゆっくりと滞在でき、薪割りを楽しみたい時だけハスクバーナを持って行くのだとか。

こうしたケースは手斧に限りません。

コールマン インフィニティチェア

舟津カナさんからは同じ理由「コールマン インフィニティチェア」が上がってきました。

リクライニングできるゆったりチェアで、キャンプが快適に過ごせそう、と買ってはみたものの、大きすぎて積載が厳しくなるレベルだったそうです。

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リラックスするにはハンモックもあるので、結局こちらの椅子は手放してしまいました。

リラックスするにはハンモックもあるし、と結局こちらの椅子は手放してしまったそう。

便利だったりカッコよかったり、というギアも、大きすぎると出番はどんどん減っていきます

使い分けができればよいのですが、持参するチャンスがほぼない、なんていうことがないように、ギアのサイズ感には気を付けたいものですね。

ただ、キャンプで使いにくいギアも家で使えばいい! という考え方もできます。

コールマン マスターシリーズ バタフライテーブル

撮影:森田亜矢子

森田亜矢子さんは同じく大きすぎる、という理由でキャンプでの使用をやめてしまったのが「コールマン マスターシリーズ バタフライテーブル」

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デザインがかっこいい、3段階に高さ調節ができる、大きさが魅力で購入しました。

キャンプには持って行かなくなりましたが、今では自宅でリビング用テーブルとして大活躍!とのこと。

軽くて使うときだけ出せるという、キャンプギアならではの利便性が思わぬ形で家庭で役立っているようです。

こうしたアイデアも参考になりますね。

利便性を考えるとどうしてもLEDがよくなる…「コールマン ガソリンランタン286A」

撮影:サリー

最近キャンプを始めた方は意外に思われるかもしれませんが、ほんの4~5年前は、どこのサイトでも加圧式の燃料ランタン(ガソリンランタンやケロシンランタン)をメインランタンとして使っていました。

サリーさんも同様で、「コールマン ガソリンランタン286A」を購入。メインランタンとして使用していたそうです。

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ガソリンランタンを持っているとキャンプ上級者のようでかっこよかったことと、他のランタンよりも明るく、サイトの雰囲気もよかったので購入しました。

こうした燃料ランタンは光量も強烈で、実際非常に良いランタンなのですが、最近サリーさんはLEDランタンが進化し過ぎてそちらを使うようになったとか。

確かに、LEDでも燃料ランタンと同じかそれ以上に明るいものもあり、軽くて安全、しかも安い、という感じなので、あえて燃料ランタンを使う理由は「雰囲気」ぐらいしかないというのはわかります。

キャンプ場を見回すと、今ではLEDが9割、という感じですからね。

私は今でもケロシンランタンを使ってはいますが、不便に感じることが多いのは確かにその通りです。

ギアの進化やトレンドも、見逃せないポイントだと言えますね。

ゆったり休む時間なんてなかった…「キャプテンスタッグ イージーチェアUC-1503」

撮影:えいみー

えいみーさんはゆったり座れるチェア「キャプテンスタッグ イージーチェアUC-1503」を購入されたそうです。

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キャンプでのんびりお昼寝できるチェアが欲しかったので、購入しました。

しかし、ファミリーキャンプはなかなか時間がないもの。

特に一泊のキャンプでは、設営が完了したらすぐに夕飯、入浴と、のんびり昼寝をしている時間は実際取れません。

これは誰でもそうだとは思うのですが、えいみーさんもそのギャップにぶち当たってしまい、昼寝用のチェアは持参することをやめてしまったそうです。

特に初心者のうちは、キャンプに行ったらあれもやろう、これもやろうと、いろいろな計画を立てますが、限られた時間の中でやれることはほんのわずかです

やりきれないことのために大きな道具を持って行くようなことは避けるようにしたいですね。

調理道具は簡単に使えることを第一にしたい…「ロッジ コンボクッカー」

筆者撮影

キャンプでの調理はできるだけ簡単に使えるものを選ばないと、どうしてもストレスになりやすいですね。

金山ユミさんは、「ロッジ コンボクッカー」を購入してみたものの、数年で手放してしまったとか。

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スキレットやダッチオーブンとして使え、燻製にもチャレンジしてみたかったので購入しました。

こちらは鋳鉄製で重量が5.5gもあり、女性が調理に使うには、かなり大変だったようです。

しかも鋳鉄だけにシーズニングが必須。シーズニングをすると今度は油でベタベタするようになり、持ち運びだけで一苦労です。

さらに、手入れをこまめにしないと錆びてしまいます。汁物などを作ったらすぐに別の容器に移さないといけません。

そう考えていくと、少し気軽に使える調理器具ではないと思いますし、そうなるとこれを使うメニューを考えなくなってしまうのですよね。

料理というのは、それだけで面倒なものですから、なるべくストレスを無くすようにしたほうがいいと思います

例えば少し高額でも錆びず、シーズニングもいらないステンレス製にするとか、もっと体力にあった小型のものにするとか、自分の料理スタイルに合った道具選びがいるかもしれませんね。

道具選びはキャンプの醍醐味! でもできるだけ慎重に、無駄は減らそう

以上、2回に分けてお送りした「長年愛用しているギア」「使わなくなってしまったギア」。いかがでしたでしょうか?

書いていると、「あるある」と思うシーンが多過ぎて、みんな同じようなところで同じようなことをしているんだなーと思いました。

道具選びはキャンプの醍醐味ですが、とはいえ無駄はないに越したことはないはず。

慎重に選んでいくためにも、この記事を参考にして頂けると幸いです。

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