知っていれば難しくない!「マナーの意味」をおさらい

(編集部より)朝時間.jpの「SDGsを考える月間」に合わせ、今回特別にSDGsテーマの記事をお届けいただきました。

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

【今週のテーマ】「マナーとは何か?」を考えよう

早速ですが「マナー」に対してどんなイメージを持たれていますか?

「覚えるのが大変!」

「難しそう…」

そんな風に感じる方も多いのではないでしょうか。

「マナー」とは

「マナー」=心遣いを形に表したもの

のことです。

相手に対して「ありがとう」と心の中で思っていても、口に出さないと伝わりませんよね。

それと同じで、相手への心遣いも、行動しないと伝わりません

マナーは、先人が「この時はこう行動したら、相手(人・食べもの・生きものなど全てのもの)に対して、心遣いや敬意を表せるのではないか」と、考えに考えを重ねて作られたものです。

「渡し箸」を例に考えてみよう

例えば、お箸のマナーのひとつに、「渡し箸をしない」というものがありますよね。

これは、茶碗の上に箸を置かずに、箸置きや、なければ小皿やお盆の端に箸先だけを乗せましょう、というものです。

なぜかというと、茶碗は高さがあるので渡し箸をすると高い位置に箸を置くことになり、汚れた箸先が周りの人の目に触れてしまうからなんですね。

周りの人に不快な思いをさせないように、そして、気持ちよく食事ができるように、「渡し箸はしない」というマナーができたわけです。

その人の心遣いは「その人次第」

このように、マナーひとつひとつに、相手を想う理由が存在します

マナーと呼ばれる行動は、一番スマートに心遣いを表すことができる、とても便利な手段なんですね。

とは言っても、心遣いは、お相手や状況によって表し方が変わります。

やるかやらないか。それをどう形にするかは、その人次第だと、私は考えています。

「それはマナー違反です!」「マナーがなっていない!」と目くじらを立てるのは、本末転倒ではないでしょうか。

このように、マナーとは何か(=相手への心遣い)を知り、それぞれのマナーの内容と由来を覚えておけば、感謝の気持ちを伝えたい方に対して、マナーを通して心遣いを表すことができます。

難しく考えず、マナーと上手に付き合っていきましょう。

マナーとSDGsの関係って?

今月は、朝時間.jpの「SDGsを考える月間」。ということで、今回はSDGs とマナーの繋がりについても考えたいと思います。

「SDGs」とは、簡単に言うと、地球上の【すべての】生きもの、そして地球そのものが、【平等に】大切にされる世界を目指して、一人一人が考え行動すること。ではないでしょうか。

例えば、17ある目標の中でも、特に私が実践しているのは以下のようなものです。

【目標1】貧困をなくそう/【目標2】飢餓をゼロに

私はボランティア団体に所属していて、寄付や募金活動を行っています。

お店では、お釣りを募金箱に入れるようにしています。

【目標3】すべての人に健康と福祉を

障がいをお持ちの方への対応研修のインストラクター経験があるため、状況に応じてお手伝いを申し出るようにしています。

【目標12】つくる責任、つかう責任

食材は使いきれる分だけを購入し、ダメになりそうなときは、早めに調理して冷凍保存!

***

そのほかの目標も、全て「相手(人以外も)がどうしたら笑顔になるかな、敬意を払えるかな」という想像力を働かせ、行動することでSDGsの取り組みに繋がると思います。

ECO活動ももちろん、地球が笑顔になるSDGsの取り組みです!

マナーもSDGsも、難しく考えず、感謝の気持ちと敬意を忘れずにいれば、どう行動したら良いかがわかる…という意味では、大きな共通点があるのではないでしょうか。

それではまた次回。Have a ごきげん day!

★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

© アイランド株式会社