駅前交番、早期復活を 一時取り壊しに「トラブル多い場所で不安」 逗子市民ら署名活動

JR逗子駅前の交番の早期復活を求め署名を集める小林さんら

 交番統廃合に伴い一時的に近くに移転するJR逗子駅前の「逗子駅前交番」の早期復活を求める署名活動が10月末まで逗子市内で行われている。

 県警によると、直線距離で約350メートル離れた京急線逗子・葉山駅近くの「新逗子駅前交番」と9月26日に統合し、JR駅前交番は取り壊す。将来的に新交番はJRの駅前に場所を戻す予定。

 署名を呼びかける市内在住の主婦小林三千代さん(74)は「JRの駅前では酔っぱらいに女子高校生が絡まれたり、トラブルは多い。先日は通行人5人に重軽傷を負わせた米軍人が駅で発見される事件も起きた」と話し、「県警はワゴン車による移動交番『アクティブ交番』で対応すると説明するが、常駐ではない」と不安を口にする。

 署名活動は8月23日から始め、同29日にはJR駅前で街頭活動も行った。9月8日に一度取りまとめ、黒岩祐治知事に768筆を提出した。小林さんは「交番は住民には安心を与え、犯罪者には抑止力になる。逗子の玄関口に交番がないのは考えられない」と訴える。

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