連合会長国葬出席「連合行動指針に沿わない」

 全国コミュニティ・ユニオン連合会の鈴木剛会長は19日、連合の芳野友子会長が「労働界を代表して安倍晋三元総理の国葬儀に参加する。苦渋の決断」などと参加することを表明したのに対し「芳野会長の出席に反対する」全国ユニオン声明を発表した。

 全国ユニオンは7月23日の定期大会でも安倍氏の国葬に反対する決議を行っている。反対の理由について、鈴木会長は(1)国費で営む国葬は1947年に「国葬令」が失効し、その後は『根拠法が存在しない』。(2)国会での議論を経ていない(3)安倍元総理は労働時間規制を破壊する『高度プロフェッショナル制度』や労働者派遣法の改悪を成立させた人物であり「労働者の代表」である芳野会長が国葬に出席し、弔意を示すこと自体に強い違和感がある、としている。

 また連合行動指針第2条(連合は組合員の視点に立った労働を展開するとともに、すべての勤労者・市民に共感される運動を目指す)に沿う意味でも、国葬出席に反対すると、出席は連合行動指針に沿わない行動だとしている。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース