国税納付求める詐欺メールに注意を 官房長官

 国税庁を装い、国税納付を求める不審なメールやショートメッセージなど『詐欺メール』が大量に送信されている問題。松野博一官房長官は20日の記者会見で「国税庁に累計3000件を超える問い合わせがきていることを承知している」と注意を呼び掛けている。

 松野官房長官は「国税庁から国税の納付を求める旨や差押えの執行を予告する旨のメール等を送信することはなく、不審なメールを受けて国税の支払い等に応じることがないよう注意いただきたい」と警鐘を鳴らした。

 記者団からe-Taxを利用している人が増えていると思うが、登録の際にメールアドレスをはじめとして、個人情報が漏洩しているのでは、との心配する声や今後もe-Taxを使い続けて大丈夫なのかという懸念の声があるがと聞かれ「国税庁においてe-Taxの情報セキュリティには万全を期しており、納税者の皆様におかれては、今後とも安心してe-Taxをご利用いただきたいと考えている」と答えた。

 問題の詐欺メール。例えば「あなたの所得税または延滞金、これまで自主的に納付されるよう催促してきましたが、まだ納付されておりません。もし最終期限までに納付がないときは税法の決めるところにより、不動産、自動車などの登記登録財産や給料、売掛金などの債権などの差押処分に着手致します」とし「納税確認番号・・・、滞納額合計・・・、納付期限・・・、最終納付期限・・・(支払期日の延長不可)、お支払いへHP」に飛ぶようになっている。また「本メールアドレスは送信専用のため、返信を受け付けておりません。ご了承ください」としている。

 弊社が確認した「詐欺メール」では納税確認番号は4桁、額は10数万円、納付日は送信当日。「債権」の文字が「値権」になるなど誤字もあった。国税納付求める詐欺メールにはくれぐれも注意を。(編集担当:森高龍二)

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