西九州新幹線 あす開業 各地で記念イベント 特急かもめ最終運行

訓練運転のため長崎駅を出る西九州新幹線かもめ=長崎市

 西九州新幹線(武雄温泉-長崎)は23日開業する。当日は長崎、佐賀両県の五つの発着・停車駅で出発式があり、各地で記念イベントが開かれる。JR九州は並行在来線などを通る新たな観光列車を同時投入し周遊を促す。博多-長崎を直通する在来線特急は22日で運行終了。在来線ダイヤも改正され、本県の鉄道交通が大きく変わる。
 西九州新幹線は特急から「かもめ」の名称を継承し、全長約66キロを最速23分で結ぶ。武雄温泉駅の対面ホームで在来線特急リレーかもめと乗り換え、博多-長崎の最短所要時間は、従来の特急かもめより30分短い1時間20分になる。新幹線の運行本数は、新大村発着の回送利用3本を含め1日計47本。11月末までの金土日祝日は臨時便を1日8本増発する。
 出発式は長崎駅の午前6時17分を皮切りに、各駅の始発の発車時刻に合わせて行う。長崎駅はタレントの長濱ねるさん、諫早駅は体操男子五輪金メダリストの内村航平さん、新大村駅は中高生ユニット「poppo(ポッポ)」がそれぞれ一日駅長を務める。長崎、諫早、大村の沿線3市では22日から連休にかけて、駅周辺や商店街などでイベントを多数開催し、祝賀ムードを盛り上げる。長崎駅上空を中心に航空自衛隊「ブルーインパルス」の展示飛行がある。
 長崎発の特急かもめは22日午後9時37分が最終。博多発長崎行きの最終列車は23日午前0時ごろ長崎に到着予定。


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