神奈川県立高の再編統合、対象校明らかに 県教育委員会が計画案

神奈川県庁(資料写真)

 神奈川県教育委員会は29日、少子化を理由に2024年度からの4年間で県立高校10校を5校に再編・統合することについて、対象校を明らかにした。県議会文教常任委員会に計画案として報告した。 

 統合予定の高校は、田奈(横浜市青葉区)・麻生総合(川崎市麻生区)、旭(横浜市旭区)・横浜旭陵(同)、横浜桜陽(横浜市戸塚区)・永谷(同市港南区)、藤沢清流(藤沢市)・深沢(鎌倉市)、小田原城北工業(小田原市)・大井(大井町)。

 統合後は、いずれも前者の高校の敷地・施設を活用する。新校開校は田奈・麻生総合と小田原城北工業・大井が26年度、そのほかの3組は27年度をそれぞれ予定している。

 県教委が16年1月に策定した計画では、16年度から27年度までの3期12年で142校のうち20~30校削減。Ⅰ期(16~19年度)とⅡ期(20~23年度)で各5校程度、Ⅲ期(24~27年度)では10校以上の削減を見込んだ。

 実際にⅠ期では5校(うち分校1校)を削減、進行中のⅡ期では4校を削減する。Ⅲ期では生徒の減少幅が見込みより小さいとして、5校削減を先行しながら段階的に行う方針。

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