横浜税関で危険ドラッグ摘発急増 上半期、前年比2.5倍

横浜税関が今年上半期に押収した危険ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」などの指定薬物=同税関

 横浜税関は28日、今年上半期(1~6月)の違法薬物の摘発状況を発表した。指定薬物を含む危険ドラッグ「RUSH(ラッシュ)」の摘発件数が164件と前年同期と比べ約2.5倍に達し、昨年1年間での161件を上回り、過去最悪ペースで急増していると明らかにした。押収量も約3キロと1.5倍に増加した。

 ラッシュは指定薬物「亜硝酸イソブチル」が含まれる液体で、通常は小瓶に入れて違法売買されている。2007年に薬事法(現医薬品医療機器法)の改正で指定薬物として違法になり、販売や製造が規制され、14年には所持や使用も禁じられた。密輸は15年に関税法違反の処罰対象となった。

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