修復終えた横浜の山手133番館 明治期のオルガン演奏

修復された「山手133番館」の見学会で、明治期のリードオルガンが演奏された=9月30日午後、横浜市中区

 横浜市の歴史的建造物に認定されている洋館「山手133番館」(同市中区)で9月30日、修復後の見学会を兼ねて、横浜にゆかりのある明治期のオルガンを使った演奏会が開かれた。

 演奏に使われたのは、横浜の外国人居留地の楽器商が輸入したリードオルガンと、初の国産オルガンを製造した「西川オルガン」の2台。今は洋菓子販売の三陽物産(同)の所蔵となっている。

 山手133番館は1930年ごろ、外国人の住宅として建てられた。その後、空き家となり老朽化が進んでいたため、三陽物産が購入して修復に着手。今年9月に工事が完了した。

 同社の山本博士社長は「当時の生活があったままに修復できた。地域が華やかになり、景観にも寄与できるのでは」と話した。

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