糸魚川名店の味シリーズ第1弾 おっちゃんラーメン 人気店のスープ再現

◇ワークセンターにしうみ レトルト販売

 糸魚川市道平の障害者就労支援施設・ワークセンターにしうみ(吉井人光センター長)は、同市田海の国道8号沿いにあった人気店「おっちゃんラーメン」のスープを再現したレトルト商品「ビリグラらーめん」を製造、「糸魚川名店の味」シリーズ第1弾として3日から販売する。

ワークセンターにしうみで製造、「おっちゃんラーメン」の味を再現したレトルト商品「ビリグラらーめん」

 同施設は昨年6月にレトルト食品の製造機材を導入し、「炊き込みご飯の素セット」を商品化している。
 おっちゃんラーメンは、惜しまれつつ約3年前に閉店。「あの味が忘れられない」ファンが多かった。同施設の上原正樹・目標工賃達成指導員もその一人。
 上原指導員が、店主・霜越まゆみさん(68)に声を掛け、快諾を得た。構想1年、試行錯誤を経て胸を張れる再現商品になった。
 霜越さんが監修し、同施設で生産するにいがた地鶏「翠鶏(みどり)」をスープに使ったコラボ商品。商品名の〝ビリグラ〟は、同店名物だった辛さ指標にちなんだ。
 霜越さんは、コラボに感謝し「レトルトのラーメンもありだねと、思っていただければ」。
 上原指導員は完成・発売に感無量の様子で、「今後も地元の味を届けたい」。吉井センター長は「糸魚川の名店の味が、継承者などの問題で失われることは大変残念で、大きな損失。成功までの軌跡を考えれば、できれば残したい」と願った。
 同商品は当面、同施設と青海地域のセブンイレブン2店舗、富山県朝日町の同1店舗で販売する。価格は980円(税込み、スープのみ)。問い合わせは同施設(電025・553・0002、平日)へ。

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