中国ターゲット、火鍋に合う日本酒ブランド創設へ  山口県や酒造組合

 山口県などは本年度、新たに中国向けに火鍋料理に合う独自の日本酒ブランドをつくる。国内で日本酒の消費が低迷する中、海外市場を開拓する。30日の県議会一般質問で農林水産部の高橋博史部長が明らかにした。

 ぶちうまやまぐち推進課によると、昨年度、県や県酒造組合でつくったプロジェクトチームが担う。市場規模が大きい中国をターゲットに調査した結果、同国で人気の火鍋料理に合うブランドの創設を決めた。

 県はこれまで、県内の酒造業に現地商談会への出展などを支援し、台湾やシンガポールで販路を開拓してきた。海外向けの出荷は、この5年間で約3倍に増えているという。個別に海外展開するのが難しい事業者もあるため、高橋部長は「県や関係団体が一体となって取り組むことが重要。県酒造組合などと連携していく」と話している。

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