電動キックボードの安全な乗り方伝授 神奈川県警が全国初の事業者向け研修会

教習所のコースで実技を行う事業者と隊員=横浜市瀬谷区

 電動キックボードの安全な乗り方を広めてもらおうと神奈川県警は5日、シェアリングや販売を手がける事業者を対象にした全国初の研修会を、横浜市瀬谷区の三ツ境自動車教習所で開いた。新たなルールを定めた改正道交法が今春成立し、今後さらに普及が見込まれるため、交通事故や違反を防ごうと事業者にも協力を仰いだ格好だ。

 この日は、7社の担当者が参加し、改正道交法の内容などを学んだ後、県警の女性白バイ隊「ホワイトエンジェルス」の隊員から実技指導を受けた。

 停車車両の横をすり抜けるといった事故が起きやすいケースを隊員が実演してみせたほか、担当者の走行を追走しながらチェックし、「方向指示器を忘れずに出してください」などとアドバイスしていた。

 4月に可決・成立した改正道交法では、最高速度が20キロ以下の電動ボードは新たに「特定小型原動機付自転車」と分類。車道や自転車専用通行帯を原則通行するが、最高速度6キロ以下の場合は歩道も走行できるようになった。16歳未満の運転は禁止し、免許は不要。ヘルメット着用は努力義務とした。

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