「愛していると言ってくれ」「アンナチュラル」を韓国でリメーク

TBSで放送された人気ドラマ「愛していると言ってくれ」と「アンナチュラル」が、韓国でリメークされることが決定した。

1995年7月期の連続ドラマ「愛していると言ってくれ」は、北川悦吏子氏が脚本を担当し、その繊細なラブストーリーが視聴者をくぎ付けにした大ヒット作。豊川悦司が演じた聴覚障害がある新進青年画家役を、韓国版ではチョン・ウソンが務める。日本でもヒットした映画「私の頭の中の消しゴム」で知られるチョン・ウソンは、本作でおよそ10年ぶりのドラマ復帰となる。また、常盤貴子が扮(ふん)したアルバイトをしながら劇団で演技の勉強を続ける女優の卵役は、シン・ヒョンビンに決まった。大ヒットとなったドラマ「賢い医師生活」に出演して人気を博したシン・ヒョンビンが見せる新たな一面に期待が集まる。本作は「スタジオエンニュー社」と「アーティストスタジオ社」による共同制作で、早ければ年末にクランクインする予定だ。

さらに、2018年1月期の連ドラ「アンナチュラル」は、野木亜紀子氏が脚本を手掛け、法医解剖医・三澄ミコト(石原さとみ)が、“不自然な死”として「不自然死究明研究所(UDIラボ)」に運び込まれた死体に向き合い、死の裏側にある謎や事件をスリリングに解明する法医学ミステリーだ。日本でも数々の賞を受賞したヒット作だが、オリジナル版が韓国で放送された際には、現地でも人気を博した。

同局は、このたび韓国の制作会社「BIGWAVE ENTERTAINMENT社」「neostory社」との間で、リメーク契約を締結。

制作にあたる「BIGWAVE ENTERTAINMENT社」は、「その素晴らしさがすでに認められている、『アンナチュラル』をリメークすることができて非常にうれしい。オリジナルのよさを生かし、韓国側2社の企画力・制作力とで、いいシナジー相乗効果が出せたらと思う」とコメント。脚本やキャスティングは現在調整中だ。

「愛していると言ってくれ」でプロデューサーを務めた貴島誠一郎氏は「チョン・ウソンさんからの『愛していると言ってくれ』を韓国でリメークしたいという長年のオファーが、このたび実現することになり、大変うれしく思ってます。SNSも普及していなかった1995年のドラマでしたが、コミュニケーションツールが大幅に増えた現代で、どんな表現で2人のもどかしい愛を描いてくれるのか視聴者として楽しみにしてます」と期待。

「アンナチュラル」のプロデューサー・新井順子氏は「『アンナチュラル』が韓国でリメークされると聞いて、とてもワクワクしました。脚本の野木さんが紡ぎ出した言葉、キャストが息を吹き込んだ登場人物、スタッフが生み出した世界観がどのようにリメークされ発信されていくのか、一視聴者として完成の日を待ちわびています。『BIGWAVE ENTERTAINMENT社』『neostory社』の高いクリエーティブ力によって、世界中の皆さまに愛される作品になることを願っています」とメッセージを寄せている。

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