糸魚川市でキャリアフェス 職業観に触れ学ぶ 中学3年生306人一堂

 糸魚川市内の中学3年生が地域の企業で働く大人や、さまざまな職業と触れ合うイベント「キャリアフェスティバルいといがわ2022」(同実行委員会主催)が7日、同市上刈4の糸魚川市民総合体育館で行われた。
◇市内外から57事業所
 今年で3回目。生徒は市内4中学校とひすいの里総合学校合わせて306人が集まり、企業側は官公庁、個人、団体など含めて市内外から全57事業所が参加した。医療福祉、サービス、製造、建設、農林など各業種が出展しブースを開設。現場で使用する機材や自社製品の展示、実演や体験も交えて紹介し、中学生は熟練の腕や最新技術に触れて興味関心を深めた。

出展企業ブースを回り、地域で働く大人から話を聞いて職業観などに触れた糸魚川市内の中学3年生

 若手起業者や首都圏からの進出企業などもあり、各社から参加した人材は多彩。新しい仕事や自分らしい生き方を語り、糸魚川で働いて暮らす楽しさや充実した思いを届けた。
 漫画家ブースを訪れた糸魚川中の安田萌々奈さんは、漫画家になるまでの道のりを聞いて「いろいろなことを経験していて、型にはまっていないことがすごいと思った。感動した。努力も必要だし、諦めないことの大切さを知った」と話した。
 地域情報サイト「まいぷれ糸魚川市」を開設する「おらとこリンク」代表社員の渡邉幸さん(29)は「鋭い質問もあり、中学生は進学や就職など将来のことを真剣に考えていると思った。地域には協力してくれる人がいる。くじけても失敗しても諦めなくていい」とエールを送った。

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