パドレスがダルビッシュ有との契約延長に興味 地元紙記者が報じる

地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシー記者によると、パドレスはダルビッシュ有との契約延長に向けて交渉を開始したいと考えているようだ。現在36歳のダルビッシュは現在6年1億2600万ドルの契約を結んでおり、来季が6年契約のラストイヤー。あと何年現役を続けるつもりなのか、あと何年メジャーでプレーするつもりなのか、といったことは不明だが、ダルビッシュがメジャーでのプレー続行を希望した場合、少なくともパドレスは契約延長に前向きだ。

ダルビッシュは今季30試合に先発して194回2/3を投げ、16勝8敗、防御率3.10、197奪三振の好成績をマーク。昨日のワイルドカード・シリーズ第1戦ではメッツを相手に7回1失点の好投を見せ、チームの勝利に大きく貢献した。2017年オフにドジャースからFAとなり、6年1億2600万ドルでカブスと契約。2020年オフにパドレスへトレードされ、契約最終年となる来季の年俸は1800万ドルである。

36歳という年齢を考えると、契約延長が成立したとしても長期にはならず、1~2シーズン分の契約を現在の契約に追加するような形になるとみられる。パドレスは今季終了後にショーン・マネイアとマイク・クレビンジャーがFAとなり、ニック・マルティネスも選手オプションを行使せずにFAとなる可能性がある。ジョー・マスグローブと5年1億ドルの契約を結んだとはいえ、ブレイク・スネルも来季終了後にはFAとなる予定であり、先発投手の頭数を確保する意味でもダルビッシュとの契約延長はチーム状況にフィットする。

これまでメジャーで10シーズンプレーし、最多勝1回、最多奪三振1回、オールスター・ゲーム選出5回といった実績を積み重ねてきたダルビッシュ。今季までに通算95勝を挙げており、来季中の100勝到達が濃厚だが、パドレスとの契約延長が実現すれば、野茂英雄が持つ日本人最多勝記録(通算123勝)を更新する可能性もありそうだ。ダルビッシュ自身の意思も含め、今後の動向が注目される。

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