児島のクルクルセンターで開催された「リサイクルフェアinくらしき2022」。楽しみながら環境保全について考えよう

子どもから大人まで、実際に体験しながら環境について学べるイベントとして、「リサイクルフェアinくらしき」が新型コロナウイルス流行前は毎年開催されていました。

しかし、ここ数年はコロナ禍で中止となっていましたが、2022年10月2日(日)にリサイクルフェアinくらしき2022として久しぶりに開催

会場は児島の「クルクルセンター」です。

「クルクルセンターってなに? どこにあるの?」

と思うかたもいるかもしれません。「児島マリンプール」の隣にあります。

クルクルセンターでは、市民からまだ使える服や本を寄贈してもらい、必要な人に無料で譲っています

また、家具などはきれいに修理再生して、安価な価格で有償販売もしているそうです。

地域ではどのようなリサイクルが行われているのか、また自分には何ができるのか、このイベントを通して考えてみようと思い足を運んでみました。

「リサイクルフェアinくらしき2022」とは

「リサイクルフェアinくらしき2022」は、ごみの減量やリサイクル、環境保全などについて関心を持ってもらおうと、倉敷市が主催したイベントです。

クルクルセンターの前にある多目的広場がメイン会場となっており、以下のようなブースが並んでいました。

  • 普段は捨ててしまうものをリサイクルして作るワークショップや体験コーナーのブース
  • フリーマーケット
  • フードコート
当日の会場レイアウト

会場に来た人はどこから回ろうか、何を作ろうか、迷いながら散策しており、たくさんの人で行列ができているところも。

また、「マイボトルを持って会場へ行こう」とチラシなどで案内されており、受付では給水コーナーが設置されていました。

プラスチックごみ削減に向けた、環境に優しいイベントです。

イベント当日のようす

当日は朝から快晴でしたが、10月とは思えないほどの暑さ。

司会のかたが、しきりに「水分補給をしっかりしてください」と呼びかけていました。

ステージでは、マジックショーやキャラクターショーがにぎやかに行われ、子どもから大人まで楽しんで観覧。

また、フリーマーケットは出店料が無料なので、大勢の人が参加。

家で着なくなった服やおもちゃなどをシートに並べ、特価で販売していました。

お店よりもかなり安く買えるので、必要なものが見つかれば大変お得です。

一緒に来た友達は「新品の絵具が買えた」と大喜びでした。

フードコーナーでは、地元の特産物から福祉施設のスタッフが作った手作りのパンや総菜があり、お昼時には行列ができているところも。

環境について学べるクイズラリーに答えると、プレゼントがもらえるとのことで挑戦してみようと思いました。

それでは、どんなブースがあるのかさっそく見てみましょう。

「マンホールdeアート」

最初に気になったのは「マンホールdeアート」。

こちらは、倉敷市下水道部のブースです。

本物のマンホールの蓋(ふた)に黄色や紫のペンキを塗って、紙袋を重ねマンホールの模様を写します。

マンホールの蓋は、地域によってデザインが以下のように異なるそうです。

  • 倉敷地区は藤の花
  • 真備地区はたけのこ

マンホールの模様をまじまじと見ることは今までなかったのですが、今度からは意識して観察してみようと思いました。

また、布やTシャツなどを持参すれば、オリジナルの商品が作れたそうです。

マンホールの蓋だとはわからないくらい、可愛くて粋なデザインです。

「すうじのつぶやき」のワークショップ

次に向かったのは、「すうじのつぶやき」のワークショップです。

岡山県立美術館でワークショップを開催するなど、幅広く活躍されているデザイナーの西野そののさんが出店されていました。

規格外の市場には出せない帆布(B反やC反)に、動物・道具などにみたてて作られたすうじのつぶやきスタンプ」を押して、壁に貼れそうな大きなカレンダーやオリジナルアートを作ることができます。

「数字で自由に遊ぼう」と数字の意味にとらわれず、自由に数字を重ね合わせます。

西野さんが考えた「すうじのつぶやきスタンプ」がかわいくて、地元の高校生たちも楽しんでスタンプを押していました。

自分だけのドギーバッグを作ろう

最後に紹介するのは、倉敷市と一般社団法人コノヒトカンがコラボレーションしていたブース。

「自分だけのドギーバッグを作ろう!!」

ドギーバッグとはレストランやパーティーなどで、残ってしまった食べ物を持って帰るための紙の箱です。

筆者はエコバッグをいつも持っていますが、食べ残しなどを入れる箱やパックは持ち歩いていませんでした。

箱だと食品でも中身が崩れないので便利ですね。食品ロス削減にもつながります。

折りたたみ式の箱を組み立て、絵を描いたりシールを貼ったりして、オリジナルのドギーバッグが完成。

子どもたちは、それぞれに好きな絵を描いて、楽しみながら作成していました。

おわりに

筆者はプラスチックごみの減量について、今まで以下のようなことを意識していました。

  • ペットボトルや牛乳パックは洗って回収ボックスに持って行く
  • マイボトル、エコバッグを持参する

しかし、このイベントに参加してほかにもまだまだ削減できることを知りました

フードロスをなくすための取り組みや、フードドライブ(家庭で使いきれない食品を持ち寄り地域の施設に寄付する活動)の実施など新しい活動も始まっています。

フリーマーケットも、次に使ってくれる人がいれば捨てなくて済むので立派なSDGsです。

「リサイクルフェアinくらしき2022」では、地域や団体の活動を詳しく知ることができ、環境保全について楽しく学び、一日を有意義に過ごすことができました。

「リサイクルフェアinくらしき」は毎年開催しているようです。

ぜひ来年は参加してみてはいかがでしょうか。

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