スーツ切れ端活用コン受賞作 地元企業の協力で商品化 県立大起業サークル

アイデアを出して出来上がった商品を見る松田さん(左)=エミネントスラックス松浦工場

 長崎県立大起業サークル「ファーペン」(古川友稀代表)はこのほど、昨年実施した「KIREHASHIビジネスコンテスト2021」の受賞作品を商品化したと発表した。
 スーツを作る際に出る切れ端の有効活用が二酸化炭素(CO2)削減につながるとして、昨年7月にアイデアを募集。入賞作品の中から、座面に切れ端を使ったアウトドアチェア、サコッシュ(かばん)、タブレットケース、マウスパッドを商品化した。
 発表会は協賛企業のエミネントスラックス松浦工場(松浦市志佐町)であり、友田吉泰市長や同社の高野圭右会長、前田周二社長、タブレットケースでコンテスト「高校の部」最優秀賞の松田彩那さん=松浦高3年=が出席。サコッシュで「学生の部(大学生)」優秀賞の本田美貴さん=九州大大学院=はリモート参加した。
 商品化(製造)には同社の社員が全面協力。それぞれ生地の柄が違うオンリーワンの商品に仕上がった。今後は同社のスーツ販売会や、各地で開かれるマルシェ(市場)などのイベントで販売する。松田さんは「自分のアイデアが商品化され、多くの人に見て、手に取ってもらえるのがうれしい」と話した。


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