JAXA「イプシロンロケット」6号機打ち上げ失敗 ロケットに指令破壊信号送信

【▲ 内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたイプシロンロケット6号機。JAXAのライブ配信より(Credit: JAXA)】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は日本時間2022年10月12日、「イプシロンロケット」6号機の打ち上げを実施しました。南日本放送(MBC)などによると、打ち上げは失敗し、指令破壊信号が送信されたと報じられています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■イプシロンロケット6号機

打ち上げ日時:日本時間2022年10月12日9時50分
発射場:内之浦宇宙空間観測所
ペイロード:QPS-SAR-3、QPS-SAR-4、革新的衛星技術実証3号機(※6機の衛星を搭載)

イプシロンロケット6号機には、QPS研究所の人工衛星2機「QPS-SAR-3」「QPS-SAR-4」と、「革新的衛星技術実証3号機」が搭載されていました。QPS研究所の2衛星は、合成開口レーダー(SAR)を搭載した小型の地球観測衛星です。また、革新的衛星技術実証3号機は、以下6機の人工衛星で構成されていました。

・小型実証衛星3号機「RAISE-3」
・MAGNARO(名古屋大学)
・MITSUBA(九州工業大学)
・KOSEN-2(米子工業高等専門学校)
・WASEDA-SAT-ZERO(早稲田大学)
・FSI-SAT(一般財団法人未来科学研究所)

イプシロンロケット6号機は日本時間2022年10月12日9時50分に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。JAXAのライブ配信では、発射から30秒ほどで雲の中へ消えていくイプシロンロケットの姿が捉えられていました。しかしその後、トラブルが発生して正常に飛行できないと判断され、指令破壊信号が送信されたことをMBCやNHKが報じています。イプシロンロケットは1号機(2013年9月)から5号機(2021年11月)まで打ち上げに成功しており、失敗は今回が初めてです。

詳しい情報については改めてお伝えします。

Source

  • Image Credit: JAXA
  • MBCニュース \- イプシロン6号機 打ち上げ失敗「正常に飛行できない」として破壊信号 鹿児島県
  • NHKニュース \- 日本のロケット「イプシロン」打ち上げ失敗 地上から破壊指令

文/sorae編集部 速報班

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