“産後うつ”は希少ではなく、ごくありふれた問題〜育児中の親の「約半数」が基準値を上回り「産後うつの可能性が高い」結果に

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ベビカム株式会社(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役:安西正育)と、妊娠・育児中のママ向けオンラインカウンセリングサービスを提供する株式会社 Countel(本社所在地:東京都杉並区、代表取締役:細谷幸生)と共同で行ったママ・パパに向けた調査において、子育て中のママ・パパのうち約半数が抑うつ的な状態となっていることが明らかになりました。この結果を広く業界に共有し、ママ・パパたちにとって、よりストレスのない子育ての実現に向けて推進します。

株式会社 Countel(カウンテル)は、精神科医を目指す慶應義塾大学医学部生によって設立され、急増する「産後うつ」の予防のために、人と人とのつながり・コミュニケーションを通じた、育児中の親の不安や心の不調に対する新しいサービスの確立を目指しています。Countel は 2021年11月より ベビカム と提携を結んでおり、両社共同で行う妊娠・育児層に対しての継続的なリサーチを通じて、今のママ・パパの現状を素早く吸い上げ、サービスに生かすとともに世の中に広く発信してまいります。

今回の第2弾共同リサーチでは、医療現場でも産後うつのスクリーニングで用いられております、エディンバラ産後うつ病質問票(Edinburgh Postnatal Depression Scale: EPDS)を被験者の方々にご回答いただくことによって、実際に抑うつ的な状態になられている方の割合を調査いたしました。本リサーチは医師の監修のもと行われたものではなく、また産後うつの定義を満たさない方にも同様の調査を行ったため、診断を行うものではなく、あくまで参考値としてEPDSのスコアを調査したものとなっております。

「カウンテル×ベビカム 共同リサーチ第2弾」
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■ アンケート開催期間
2022年7月25日(月)~8月12日(金)
■ 調査方法
妊娠・育児サイト「ベビカム」にて募集し、Webフォームより回答
■ 回答数
妊娠・育児中の195名
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以下に調査結果から抜粋して報告します。

【参加者の約半数が抑うつ的な状態を経験】

EDPSのカットオフ値は言語によってことなるとされており、日本語の場合は30点満点のスコアで9点以上の場合に産後うつの疑いありとされております。今回の参加者の方々では幅広い年代の方々におかれまして、9点以上を記録した方々がいらっしゃいました。

出産歴別での層別化においても、9点を上回った参加者が幅広く分布しておりました。全体の比率としましては、約48.7%(195人中95人)が9点を上回りました。年齢別、出産歴別のスコアの分布は以下の通りでした。

これらの分布からも、年齢・出産歴を問わず、幅広い方々が実際に抑うつ的な状態になられていることが明らかとなりました。

【子育て世代のメンタルヘルスケアの重要性】

今回の調査は、ベビカムのサイトより参加者を募集して実施されたアンケートの結果となっております。アンケートの参加者には、臨床現場ではEPDSの対象外となる方々が含まれていることや、EPDSが実際に使用される医療現場と比較して産後うつの方の事前確率が低いことが想定されますので、実際に産後うつである方の人数よりも9点の基準値を上回られた頻度が高いことが想定されます。

しかし、実際に医療現場でも用いられている基準を一般の集団にも用いて評価を行った際に、約半数の方が基準値を上回ったという結果から、産後うつという問題は医療現場のみで生じている問題ではなく、ごく一般の家庭でも起こりうる由々しき懸念事項であるということが考えられます。

また、逆説的に一般の家庭でママ・パパが感じているストレスは、うつ病と診断されかねないほど重大である可能性があるということが示されたとも言えます。

【ママ・パパのストレス軽減のために、気軽に話せるカウンセリングを】

今回のリサーチからは、産後うつという疾患は希少ではなく、ごくありふれた問題であるということや、一般の家庭で子育て世代が感じているストレスはうつ病と診断されかねないほど重大であることが示唆されました。

Countel では家にいながら信頼できるカウンセラーに子育ての悩みやストレスを発散できる、子育て中のママ・パパ向けオンラインカウンセリングサービス「Countel Baby カウンテルベイビー」を行っております。 ご自身のためにも、お子様のためにも幸せな子育てを続けていけるよう、ぜひご利用ください。

Countel Baby カウンテルベイビー( https://www.countel.net )

【ママや子育て家族のストレスを減らし、楽しみと笑顔を増やす】

ベビカムでは、育児コミュニティメディアとして、子育て家族の不安や悩みを理解し、それらを解決して楽しみと笑顔を増やす活動を1998年から行っています。コロナ禍の昨年9月からは、平日毎日午後3時から、日本中のママたちがリフレッシュしてつながるオンラインお茶会「ベビカムMama Tea Break」を開催しています。

ベビカムMama Tea Break (https://www.babycome.ne.jp/mama_teabreak/)

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