仲間と共に生活習慣改善 アプリ使い匿名の5人1組が目標目指す取り組み 先行実施でも好評

目標達成に向けて気合いを入れる参加者ら=6日、伊勢原市伊勢原

 生活習慣病予備群の健康意識向上を図ろうと神奈川県伊勢原市で6日、習慣化アプリ「みんチャレ」と血糖変動を計る「グルコース測定器」を組み合わせて生活習慣の改善を図る事業が始まった。同アプリと測定器を用いた取り組みは全国の自治体でも初となり、同市健康づくり課の鈴木めぐみ係長は「健康的な生活習慣の定着・改善に向けて期待できる」と話している。

 「エーテンラボ」(東京都中央区)が開発した同アプリは、同じ目標に向かって匿名の5人1組が食事管理や運動などの情報をチャットで共有して励まし合いながら生活習慣の改善に取り組む仕組み。昨年度に同市で先行実施したところ、好評だったという。

 今回は市の検診データから抽出した生活習慣病予備群に該当する20歳以上の市民に声をかけ、血糖変動を測定器で確認しながらアプリを活用して2カ月間の生活習慣改善を目指す。

 同日行われた事前説明では、同社員からアプリ操作のレクチャーを受けてチームの運動目標を決定したほか、終了後との比較のために体組成測定を行った。薬剤師による食事内容や食べ方などの講義も開かれた。

 40代の女性会社員は「各世代の方々と交流しながらできるのは楽しみ。血糖値が安定する食事を心がけたい」と目標達成に向けて気合十分だった。

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