「県の石」ヒスイ 11月4日に指定 ユネスコ憲章記念日に 糸魚川市で式典 県

 県はユネスコの憲章記念日である11月4日付で、ヒスイを「県の石」に指定する。当日は、ヒスイの産地として知られる糸魚川市で記念式典を実施する。
 19日に発表した。21日付の県報で公告する。指定日は同市の意向を受け、ヒスイが糸魚川ユネスコ世界ジオパークを構成する重要な資産となっていることを踏まえて決定。記念式典は、同市を事務局とする記念事業実行委員会が主催する。
 県はこれまでにチューリップ(県の花)、朱鷺(県の鳥)、雪椿(県の木)、雪割草(県の草花)、錦鯉(県の観賞魚)の五つのシンボルを指定しており、ヒスイで六つ目。「県の石」の指定は全国的にも珍しいという。

ヒスイの「県の石」指定などについて述べる花角知事(19日、県庁)

 花角英世知事は19日の記者会見で「県の魅力がまた一つ増えた。ヒスイの魅力が新潟県の魅力でもあるというところを、これからもっと発信したい」と述べ、交流人口拡大や教育での活用などに向けて意気込んだ。
 ヒスイの「県の石」指定をめぐっては、同市の「翡翠を新潟県の石にする会」が賛同署名を集め県議会2月定例会に請願を出し、全会一致で採択。これを受けて設置された検討委は、「指定することがふさわしい」などとする提言を盛り込んだ報告書を取りまとめ、9月16日に花角知事に提出していた。

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