南足柄市長選に笠井氏出馬へ 元市商工会長「にぎわいなくなった市内の活気取り戻したい」

笠井 進氏

 来年4月29日に任期満了を迎える南足柄市長選に、元市商工会長で不動産会社社長の笠井進氏(58)が無所属で出馬する意向を固めたことが19日、分かった。近く正式表明する。

 笠井氏は神奈川新聞社の取材に「子どもが減り、にぎわいがなくなった市内の活気を取り戻したい」と初の立候補を決めた理由を語り、市民目線の行政の必要性を訴えた。「首都圏に近く自然豊かな地域で、古くからある伝統や魅力を生かしたい」と地元の文化継承のほか、大雄山線大雄山駅前の複合商業施設や道の駅の経営対策、子育て・福祉の充実などを目指したいという。

 また、2015~20年の市商工会長時代に、市のふるさと納税返礼品へのアサヒビール商品導入を働きかけた実績をアピール。市内の同ビール工場が来年1月に撤退することについては「そのまま操業してもらえるよう交渉する必要がある」とした。

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