「なんて都合のいい記憶」「引き際でしょう」

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との親密な関係が次々明るみになっている山際大志郎経済再生担当大臣。国会答弁で「記憶にございません」を連発、新たに指摘されれば「その都度説明」などと後出しジャンケンを堂々と語る不誠実さが浮き彫りになっている。

 19日の参院予算委員会では2016年7月にネパールで開かれた教団イベントに山際氏が出席し、スピーチしている写真があるが、記憶はないかと立憲民主党の小西洋之議員に問われ「ございません」と答弁。

 小西氏はツイッターで「ほんとうにひどかった。何もかも記憶がないという答弁拒否は戦後例がないのではないだろうか」と大臣の資質に触れ「山際大臣は平然と嘘を付ける点で安倍元総理と似た異常さを感じる。カルト大臣など論外だが、所管の経済対策もコロナ対策も失政だらけだ。次回、必ず首を取ります」と大臣に相応しくないとして、辞職に追い込む決意を見せた。

 立憲の蓮舫参院議員も「ネパール、ナイジェリア訪問時の被災地視察や水道施設等視察について詳細に語った後に『統一教会イベントで挨拶したことは?』と問われると『全く記憶にありません』との山際大臣。なんて都合のいい記憶なんだ」と酷評。

 2019年10月に名古屋市内で韓鶴子(ハン・ハクチャ)旧統一教会総裁と撮られた写真に山際大臣が「資料もなく、写真を撮った記憶もない」とコメントしていることが報じられると、蓮舫氏は21日「3年前の記憶もない。事務所には資料もない。メディアで報じられて思い出す。この繰り返し。この人に日本経済を任せられません。引き際でしょう。岸田総理は何を守っているのか」とツイッターで大臣辞職か、岸田総理に更迭させるよう発信した。

 山際大臣は2018年7月にも韓鶴子総裁が出席のイベントで同席している写真がある。何度会っても「記憶にない」らしい。蓮舫氏の指摘通り「岸田総理は何を守っているのか」更迭の時期にきているとしかいいようがない。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース