科研製薬が歯周病のセミナーを実施、三四郎のふたりも歯周病治療・予防の重要性を痛感

10月19日(水)、科研製薬株式会社が東京都内にて、歯周病に関するプレスセミナー「生涯自分の歯で過ごすために知ろう!治そう!『歯周病』プレスセミナー」を開催した。科研製薬は同日に疾患啓発サイト「歯周病治療ナビ」( https://shishubyo-n avi.jp )を開設。本セミナーは、サイト開設を記念して行なわれた。

セミナーの内容は、歯周病の予防・治療の重要性と最新治療法を解説するもの。歯周病のスペシャリストである、「DUOデンタルクリニック」の大月基弘院長、さらには歯に関する様々なエピソードを持っているお笑いコンビ「三四郎」の小宮浩信さんと相田周二さんが登壇した。

大月院長は、歯周病の基礎知識と最新治療法の解説を行なった。大月院長によれば、歯周病は世界でもっとも蔓延している病気で、重度歯周炎は6番目に世界に蔓延している病気なのだという。

また、「40歳を過ぎた日本人の8割が歯周病にかかっている」「歯を失う原因の第1位は歯周病」といった、歯周病の恐ろしさを表わすデータも紹介した。

歯周病の治療に関しては、原因となるプラーク(歯垢)を取り除くことが基本だと解説。歯ブラシだけでとれるプラークは最高60%程度であり、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することでプラーク除去率は高まるという。プラーク除去率は、歯ブラシ+デンタルフロスで86%、歯ブラシ+歯間ブラシで95%となるので、歯の間のプラークを取り除くことが重要なのである。

大月院長は歯周病は治療法が確立されていて、治る病気であるということも強調した。重度の歯周病の場合、すべての歯を残すことは難しいかもしれないが、治療して患者のクオリティ・オブ・ライフを高めることは可能というのが、大月院長の考えだった。

講演の中で、科研製薬の医薬品「リグロス」についての解説も行なわれた。リグロスは歯周病で破壊された細胞を増やし、さらに血管を作って細胞に栄養を送り込む。このことで歯周組織が再生され、重度の歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性があるという。

歯周病セルフチェックに三四郎のふたりが挑戦

講演の後は、大月院長と三四郎のふたりを交えたトークセッションが行なわれた。小宮さんが「5年間、前歯がないまま過ごした」というエピソードを持っているだけあって、歯に対する関心が高い三四郎。ふたりは、歯周病治療ナビでも実行できる歯周病セルフチェックを行なった。

セルフチェックの項目は以下のとおり。

・朝起きたとき口の中がネバネバする

・ブラッシング時に出血する

・口臭が気になる

・歯ぐきがむずがゆい、痛い

・歯ぐきが赤く腫れている

・歯が長くなったような気がする

・歯と歯の間に隙間があり、食べ物が挟まる

・歯がグラグラと動く

小宮さんと相田さんの二人とも、チェックリストの中で4つが該当した。大月院長によれば「ひとつでも該当していると歯周病の可能性がある」とのことだった。

歯周病にかかった場合は、歯間ブラシやフロスも使った歯磨きを朝と夜寝る前に行ない、定期的に通院することも重要。毎日の忙しさから歯のケアや通院をサボる人も多いが、大月院長は「歯は待ってくれない。許してくれない」と語る。このフレーズに三四郎のふたりも「名言だ」と感心していた。

また、歯周病になると、糖尿病のリスクが高まるなど、他の病気になる危険性もある。大月院長は、歯の健康は体全体の健康にもつながるという意識を持ってほしいと訴え、歯周病は症状が自覚しづらいところもあるので気兼ねなく病院に行ってほしいと語った。

© 株式会社ID Cruise