オイシックス、シダックスへのTOBが成立|持ち分法適用関連会社へ

食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地は25日、給食大手のシダックスに実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。議決権ベースで28.47%を保有することになったのを受け、10月30日付でシダックスを持ち分法適用関連会社とする。シダックス取締役会の反対で一時、敵対的TOBに発展していたが、その後、シダックスが反対を取り下げたことで、筆頭株主である投資ファンドのユニゾン・キャピタル(東京都千代田区)が当初の予定通りにTOBに応じた。

オイシックスによるTOBはシダックス創業家と連携し、ユニゾン・キャピタルが保有する株式27.02%を買い取ることを目的としていた。このため、TOB成立の条件となる買付予定数の下限はユニゾンの所有割合と同じ27.02%に設定し、8月末から買い付けが始まった。ところが、シダックス取締役会がTOBに反対し、創業家と取締役会の対立が表面化。ユニゾン・キャピタルはシダックス側の反対に伴い、TOBに応じていなかった。

10月に入り、シダックスがTOBへの反対を撤回し、中立に意見表明の内容を変更したことで事態が動きだした。オイシックスは3度、買付期間を延長し、10月24日を期限としていた。

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