93年ぶり「晋山式」 上越市寺町2善導寺 新住職の吉田さん披露

 上越市寺町2の善導寺で22日、新住職をお披露目する行事「晋山式」が行われた。43世住職となった吉田昌基さん(28)を檀家(だんか)や親族らが祝った。

晋山式の最後にあいさつする吉田新住職

 吉田さんは富山県氷見市出身。東京都世田谷区の感応寺職員などを経て、令和2年10月に善導寺副住職に。昨年10月に新住職となった。同寺で晋山式が行われるのは昭和4年以来93年ぶりで、檀家らと準備を進め、同日の実施となった。
 晋山式には約100人が出席。式の前には稚児行列が行われ、檀家や近隣の子どもたちが稚児服を着て、同寺の回遊庭園や参道を練り歩いた。晋山式では浄土宗総本山の知恩院(京都市)門跡の伊藤唯眞さんが吉田新住職に辞令を交付し、法要を行った。

式の前に稚児行列を実施。庭園や参道を練り歩いた

 吉田さんはあいさつの中で「法灯を守り、継承していくため精進を絶やさず頑張る次第」と決意を語った。

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