調査対象米国人の80%が半年以内に日本旅行を検討「カラオケ」の魅力発信など受け入れ対策も着々

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訪日外国人旅行客(インバウンド)向けプロモーションなどを手がけるビヨンド(東京都江東区) が、米国の18歳以上の男女700人強を対象に、訪日旅行需要などについて聞いたところ、半年以内に日本旅行を検討していると答えた人の割合が80%に達した。

日本政府による、およそ2年ぶりの入国規制の緩和や、海外個人旅行客の受入再開などが背景にあり、アンケートの結果からは今後、インバウンドの急回復が予想される。

こうした期待の高まりとともに、受け入れ側にもさまざまな取り組みが見られるようになってきた。

カラオケのJOYSOUNDを展開するエクシング(名古屋市)は、人気50曲のカラオケ映像の歌詞テロップの上にローマ字ルビを表示した「ローマ字カラオケ」のユーチューブ配信を始めた。カラオケの魅力を世界に向けて広く発信し、訪日の際にカラオケ店への来店を促すのが狙いだ。

中国のAI(人工知能)企業iFLYTEKの日本法人であるiFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS(東京都中央区)は、飲食店や小売店、観光施設、宿泊施設などを対象に、翻訳機iFLYTEKを、インバウンド振興支援として30%割り引くキャンペーンを始めた。

円安の進行に伴い、今後一層インバウンドの増加に拍車がかかることが見込めるだけに、受け入れ対策は、まだまだ続きがありそうだ。

59カ国語に対応

iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONSが割引販売するiFLYTEKは、AIを活用した翻訳機で、欧州や東南アジアなど59カ国語に対応している。

コロナ禍で人員を削減した飲食店やホテルなどでは、外国人対応のための要員の確保が課題になっている。iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONSは、こうした事業者を支援する目的で、2022年11月30日までキャンペーンを実施することにした。

文:M&A Online編集部

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