アサギマダラ、はるばる喜界島へ 旅するチョウ=石川県から1千キロ以上の旅

鹿児島県喜界島で16日、石川県から旅をしてきたアサギマダラが見つかった。喜界町でチョウの研究に取り組む福島誠さん(79)=中里=が滝川林道で捕獲。福島さんによると、今シーズン奄美でアサギマダラの飛来が確認されたのは初めて。

南海日日新聞【写真】石川県から1千キロ以上を旅して鹿児島県喜界島に飛来したアサギマダラ(喜界町で16日撮影、福島誠さん提供)

アサギマダラは渡りをするチョウとして知られ、越冬のため本州から南西諸島を経て台湾付近まで南下した記録もある。

今回捕獲した個体は羽に「9/15」「ほうだつ」といったマーキングがされていた。福島さんが石川県のチョウ愛好家に確認したところ、9月15日に同県中部の宝達山で放たれたことがわかった。1カ月で1千キロ以上の距離を移動したことになる。

捕獲したアサギマダラは「キカイ MF1106 10/16」と追記した後、放蝶。今後沖縄方面へ南下するとみられる。福島さんは「最終目的地まで無事渡ってほしい」と話した。

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