「おくすりシート」リサイクル 横浜・中区で全国初、実証実験スタート 提供者にはポイント付与

薬局に設置された回収ボックス=横浜市中区

 錠剤などを包装する「おくすりシート」を資源として循環させる実証実験が今月、横浜市中区で始まった。市販薬やスキンケア製品を扱う第一三共ヘルスケア(東京都)がリサイクル事業を行うテラサイクルジャパン(横浜市中区)とタッグを組み、国内で年間1万3千トンを生産するシートを循環させる仕組みの構築を目指す。

 同プログラムでは使用済みシートを回収後、プラスチックとアルミニウムに分離して新たな製品の原料にするもので、救急箱やピルケースなどの製品化を検討する。参加を促すため、シートの提供者には寄付やリサイクル製品との交換に使えるポイントを付与する。

 実験開始時の回収拠点は同区内の薬局、ドラッグストアと市立みなと赤十字病院の11カ所で、初年度中に地域ケアプラザなどにも広げる。

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