上越市大手町歩道橋 撤去作業始まる 55年の役目終える 見守る市民の姿も

 上越市の大手町交差点にある「高田横断歩道橋」の撤去工事が26日夜から始まった。4本ある階段から撤去し、29日朝には歩道橋全体が姿を消す予定。

クレーンを使った階段の撤去作業(26日午後11時50分ごろ)

 26日午後9時すぎに2台のクレーン車が現場に入った。作業員が階段をつり上げることができるよう、切断してワイヤを掛けるなどし、同11時30分ごろから階段の撤去を開始。27日朝までに2本の階段を取り外した。
 県によると、27日夜から28日朝にかけて残る2本の階段を取り外し、28日夜には長さ19メートルの橋桁と支柱を撤去するという。
 歩道橋は1967年設置。55年にわたり市民に親しまれてきた。26日夜は撤去の様子を見守ろうと、10人ほどが交差点に集まり、階段がクレーンでつり上げられる様子を写真に収めるなどしていた。
 近くに住む会社員の女性(20)は「通学に使ったり、お花見の時に歩いたりしていた。なくなってしまうと実感した」と話していた。

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