不登校、いじめ最多 21年度県教委調査 コロナ禍の環境変化が影響

神奈川県庁

 2021年度に神奈川県内公立小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒が前年度比2389人増の1万6656人で過去最多となったことが27日、県教育委員会の問題行動・不登校等調査で分かった。公立小中高校と特別支援学校が認知したいじめ件数も7774件増の3万835件で過去最多となった。

 県教委は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活環境の変化の影響が一定程度あるとみている。対人接触を控える必要があることなどから子ども同士の関係づくりが難しく、行事の縮小や削減などの活動制限もあり、「子どもによっては学校に行く気になれなかったり、ストレスによるいじめにつながっている可能性はある」としている。

 調査によると、不登校は小学校が1141人増の6267人、中学校が1248人増の1万389人。小学校では在籍者の1.42%、中学校は5.13%だった。公立高校は486人増の2903人で、在籍者の2.28%。

 感染不安を理由に30日以上登校しなかった小中学生は3087人増の5143人で、「病気」は862人増の3346人。感染に伴って出席停止措置が取られたケースなどを含む「その他」が2104人増の3878人だった。

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