きょう28日(金)は晴れている所が多くなっている。午後も穏やかに晴れる所が多いが、北陸や北日本の日本海側では大気の状態が不安定になる見込み。夕方以降を中心に雨や雷雨になる所があるため、落雷や突風などに注意が必要だ。
　この天気傾向は、あす29日(土)にかけても続く見通し。

日中は快適な陽気

　けさも各地で冷え込みが強まり、東京都心では3日連続で最低気温が10℃を下回った。10月に3日連続で一桁まで冷え込むのは36年ぶりで、空気の冷たい朝が続いている。
　午前11時現在、東京都心は日差しがほぼないため、気温はまだ15℃に届いていないが、午後は19℃まで上がる見通し。日なたでは過ごしやすく感じられそうだ。

　そのほかも日中の気温は平年並みか高めで、西日本では25℃前後まで上がる所もある見込み。ただ、日が暮れるのがだいぶ早くなり、夕方以降は再び冷え込んでくるため、調節のしやすい服装で過ごした方が良さそうだ。

日本海側は雷雨に所も

　午後も晴れる所が多いが、日本海側は北陸や北日本を中心に大気の状態が不安定になる。上空に寒気を伴った低気圧の影響をうけるため、天気の崩れる所がありそうだ。特に夕方以降、雨雲がかかりやすく、雷雨になる所もある見込み。落雷や突風、ひょうなどに注意が必要となる。山陰でも所々でにわか雨や雷雨がありそうだ。

土曜日も北陸・北日本は不安定続く

　あす29日(土)も天気傾向はあまり変わらない見込み。上空に寒気を伴った低気圧は動きが遅いため、北日本や北陸では不安定な天気が続きそうだ。北海道では日本海側だけでなく、太平洋側でも雨の降る所がある見込み。

大型の台風22号　今後の動きに注意

　きのう発生した台風22号は午前9時に大型の台風になって、フィリピンの東を1時間に20キロの速度で西北西に進んでいる。台風は今後も西よりに北上し、来週はじめには暴風域を伴う見通し。まだ予報円が大きく進路は定まっていないが、来週前半から沖縄や奄美に影響を及ぼす可能性がある。

　台風が接近しなくても湿った空気が流れ込むため、31日(月)頃から⼤⾬となるおそれがあるため、今後も台風の動きに注意が必要だ。
（気象予報士・多胡安那）