小田急電鉄が増収増益 9月中間連結決算 鉄道・ホテル業が回復 不動産業は減収減益に

会見する小田急電鉄の担当者ら=都内

 小田急電鉄(東京都)が28日発表した2022年9月中間連結決算は、営業利益が前年同期比416.7%増の145億1200万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が解除されたことで、鉄道やホテル業が回復。ただ、感染「第7波」の影響で、4月時点の業績予想を下回り、23年3月期の連結業績予想を下方修正した。

 売上高は8.7%増の1899億8400万円、純利益は26.3%増の100億8600万円だった。

 運輸業の営業損益は61億8800万円の黒字(前年同期は29億4500万円の赤字)で前年から一転、黒字化した。鉄道の輸送人員は14.6%増。ただ、コロナ禍前の19年同期と比較すると19.0%減だった。

 各ホテルの稼働率は20~30ポイントほど伸び、40~50%台に回復。ホテルを含む「その他の事業」の営業損益は、25億5300万円の赤字(同57億4100万円の赤字)で赤字幅を縮小した。

 流通業は、ベーカリー事業の営業終了に伴いストア・小売業は減収減益となったが、前年同期の緊急事態宣言中に百貨店の一部売り場を臨時休業した反動などにより、営業利益は924.4%増の11億1600万円だった。

 一方、不動産業は、前年同期に橋本駅や海老名駅近くのマンションの販売が好調だった反動などにより減収減益。営業利益は14.3%減の97億3800万円だった。

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