茅ケ崎市長選 現職・佐藤氏が再選 新人2氏を破る

支援者とともに万歳する佐藤光氏(中央)=30日午後10時50分ごろ、茅ケ崎市十間坂の事務所

 任期満了に伴う茅ケ崎市長選は30日、投開票され、無所属の現職佐藤光氏(53)=自民、公明推薦=が、元市議の藤村優佳理氏(52)と大学講師の桂秀光氏(66)=NHK党推薦=の新人2人を破り再選を果たした。 

 選挙戦は1期4年の佐藤市政を継承するのか、転換するのかが大きな争点。佐藤氏は新型コロナウイルス禍で市民の生命や健康を守る対策に注力するとともに、コロナ禍での補助金支給などで市内人口が増えた実績を強調。地元選出の河野太郎デジタル相(衆院15区)や、自公をはじめとする市議会の主要会派などにも支えられ、分厚い組織戦を展開した。 

 藤村氏は、市議会議員7年の実績を基に、子どもや高齢者に優しい施策の推進や、にぎわい創出のためのまちづくりを訴えたが、佐藤氏の強固な地盤を覆すまでには至らなかった。

 桂氏は市長給与の減額などを公約に掲げたが有権者に浸透しなかった。

 投票率は34.69%で前回を6.17ポイント下回り、過去最低だった。当日の有権者数は20万4454人、(男9万8579人、女10万5875人)。

◆佐藤光氏の横顔
大学卒業後、自民党の河野洋平、河野太郎両衆院議員の秘書を務めた。1999年の県議選に29歳で出馬し、初当選。5期連続で当選し、県議会議長などの要職も務めた。妻と義理の両親、2人の娘と暮らす。野球好きで、大の阪神タイガースファン。

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