大阪急性期・総合医療センターがランサムウェア攻撃で診療停止 復旧めど立たず

 大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)が31日から「システム障害」で診療を停止していることが明らかになっているが、この日運営法人が会見を行い、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。

端末に「ファイルは暗号化された、ビットコインで支払え」とメッセージ

 会見した運営法人によると、今朝7時ごろに障害が確認され、本日は「システム障害」として診療を停止した。実際の現象は、電子カルテなどの端末に「すべてのファイルは暗号化された。復元したければビットコインを支払えば復元ツールを送る」と表示されているという。システムに不正侵入した上でデータを暗号化し、身代金を要求するランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたとみられる。

 現在病院ではこの影響で外来診療に加え、予定していた手術や新規の救急患者の受け入れができない状況が続いている。復旧の目処は今のところ立っていない。

(31日23時30分追記)

 31日夜、同センターはホームページに「11月1日の診療について」と現在の状況について説明する文書を掲載した。それによるとランサムウェアの攻撃を受けたことを正式に認め、同日21時現在復旧のめどが立っておらず、1日の診療についても休診すると発表している。

 

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