ロイヤルズのグリフォル・ベンチコーチがWソックスの監督に就任へ

ESPNのバスター・オルニー記者が報じたところによると、ホワイトソックスはロイヤルズのペドロ・グリフォル・ベンチコーチを新監督に招聘する方針を固めたようだ。ホワイトソックスは大ベテランのトニー・ラルーサ監督と3年契約を結んでいたが、ラルーサは契約最終年となる2023年シーズンを前に引退を表明。アストロズのジョー・エスパーダ・ベンチコーチ、ヤンキースのカルロス・メンドーサ・ベンチコーチ、ラルーサの代行を務めたミゲル・カイロ・ベンチコーチらも候補に挙がっていたが、最終的にグリフォルが選ばれた。

現在52歳のグリフォルはホワイトソックス在籍経験が全くない。ホワイトソックスにとって、1992~95年に監督を務めたジーン・ラモント以来の「自軍の在籍経験がない監督」となる。リック・ハーンGMはシーズン終了後の記者会見で「これまで監督の人選の幅が狭すぎた」ことに言及。今回の選考ではホワイトソックス在籍経験の有無にかかわらず、コミュニケーション能力の高さを重視し、グリフォルにチームの指揮を任せることを決めた。

ハーンGMはコミュニケーション能力の高さに加え、優勝経験がある人物であることも望んでいたが、2013年5月からロイヤルズに加わったグリフォルは2014年にリーグ優勝、2015年にワールドシリーズ制覇の経験がある。2013年は打撃コーチ補佐を務め、2014年から捕手コーチ、2020年からベンチコーチを歴任。捕手コーチとしてサルバドール・ペレスの成長にも貢献した。

なお、関係者によると、今季途中にブルージェイズの監督を解任されたチャーリー・モントーヨがホワイトソックスのベンチコーチに就任する見込みだという。監督経験があるモントーヨがベンチコーチとして監督初挑戦のグリフォルをサポートすることになりそうだ。今季のコーチ陣のなかではイーサン・カッツ投手コーチとカート・ハスラー・ブルペンコーチが留任するとみられており、今後は残りのコーチの人選を進めていくことになる。

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