毒キノコ「ツキヨタケ」で食中毒 秦野の男性、嘔吐と下痢で一時入院 神奈川県「採らない、食べない、徹底を」

ツキヨタケ(厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」より引用)

 神奈川県は4日、毒キノコの「ツキヨタケ」を食べた秦野市の60代男性が嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒症状を訴えたと発表した。男性は一時入院したが、快方に向かい、すでに退院している。

 県によると、男性は1日に秦野市内の山林でキノコを採り、翌2日朝に自宅で調理して食べたという。食べてから約1時間半後に嘔吐などの症状が出て、救急搬送された。

 専門家が残っていたキノコを鑑定し、ツキヨタケと確認した。ツキヨタケは夏から秋にかけてブナなどの枯れ木に重なるように生え、食べると嘔吐や腹痛、下痢などの症状を引き起こす。ヒラタケ、シイタケなどの食用キノコと間違えやすく、県は「食用と確実に判断できない場合は、採らない、食べない、売らない、人にあげない―を徹底してほしい」と注意喚起している。

© 株式会社神奈川新聞社