今オフ最初のトレード ブレーブスがロッキーズからヒリアード獲得

オフシーズン初日となった日本時間11月7日、ブレーブスはロッキーズとのトレードでサム・ヒリアードを獲得したことを発表した。ブレーブスはアダム・デュバルとロビー・グロスマンがフリーエージェント(FA)となっており、ヒリアード獲得は薄くなった外野手の層に厚みを加える狙いがあるとみられる。すでにマイナー・オプションが切れており、スプリング・トレーニングである程度の結果を残せば、開幕ロースター入り有力だ。一方、ロッキーズはこのトレードで40人ロースターに1つ余裕を作ることができた。

現在28歳のヒリアードは、メジャー4年目の今季70試合に出場して打率.184、2本塁打、14打点、5盗塁、OPS.544と不本意な成績に終わった。昨季は81試合で14本塁打を放ち、今季はさらなる飛躍が期待されていたものの、その期待には応えられず。マイナーAAA級では今季37試合に出場して打率.308、13本塁打、32打点、4盗塁、OPS1.074と格の違いを見せつけており、本来のパワーとスピードを兼ね備えたプレースタイルが新天地ブレーブスで開花するか注目される。

ブレーブスの外野陣はロナルド・アクーニャJr.、マイケル・ハリス2世、エディ・ロサリオ、マーセル・オズナ、ギレルモ・ヘレディアという顔ぶれ。ヒリアードはヘレディアと控え外野手の座を争うことになるとみられる。

ロッキーズはヒリアードを放出した対価として、マイナー右腕のディラン・スペインを獲得。現在24歳のスペインはハワイ州ホノルル出身で、2021年ドラフト10巡目指名でブレーブスに入団。今季はマイナーA+級でフルシーズンを過ごし、36試合(うち7先発)に登板して56イニングを投げ、0勝5敗2セーブ、3ホールド、防御率5.30、60奪三振を記録した。マイナー通算の奪三振率9.90に対して与四球率1.83と制球は安定しており、被本塁打(今季11本)を減らすことができれば、成績向上が期待できそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.