ブレーブスが今オフ2件目のトレード オドリッジがレンジャーズへ

日本時間11月10日、ブレーブスは先発右腕ジェイク・オドリッジ+金銭をレンジャーズへ放出し、左腕コルビー・アラードを獲得するトレードが成立したことを発表した。アラードは2015年ドラフト1巡目(全体14位)指名でブレーブスに入団しており、2019年7月にクリス・マーティンとのトレードでレンジャーズへ放出されたとき以来の古巣復帰となる。なお、ブレーブスは先日、ロッキーズからサム・ヒリアードを獲得するトレードを成立させており、今オフのトレードは早くも2件目となった。

現在32歳のオドリッジは、今季アストロズとブレーブスで合計22試合に先発して106回1/3を投げ、6勝6敗、防御率4.40、86奪三振を記録。アストロズでは12先発で防御率3.75とまずまずのパフォーマンスを見せていたが、夏場にウィル・スミスとのトレードでブレーブスに移籍したあとは10先発で防御率5.24と精彩を欠いた。レイズ時代に2ケタ勝利を3度記録し、ツインズ時代の2019年には自己最多の15勝を挙げてオールスター・ゲームに選出されるなど、メジャー11年間で通算74勝をマーク。来季の契約は年俸1250万ドルの選手オプション(またはバイアウト625万ドル)となっているが、FA市場で好条件の契約を得られる可能性は低く、オプション行使が濃厚だ。

現在25歳のアラードは、今季レンジャーズで10試合にリリーフ登板して21イニングを投げ、1勝2敗、防御率7.29、19奪三振を記録。レンジャーズに移籍した2019年に9先発で4勝を挙げ、翌年以降に期待を持たせたものの、直近3シーズンは53試合(うち25先発)で4勝20敗、防御率6.07と全く結果を残せなかった。今回のトレードにおけるブレーブスの最大の目的は、オドリッジ放出によって補強資金を捻出することであるとみられるが、アラードは古巣に戻ってドラフト1巡目指名の才能を開花させることができるか注目される。

© MLB Advanced Media, LP.