神奈川県横須賀市は10日、米軍による東日本大震災の被災地支援活動（トモダチ作戦）で発生し、米海軍横須賀基地（同市）で一時保管されていた低レベル放射性廃棄物の搬出が完了した、と発表した。9日に最後の搬出が行われ、外務省が10日、市に伝えた。
市国際交流・基地政策課によると、9日に搬出されたのは、断熱材が入った段ボール箱と冷却ファンなど。東京電力が契約した産業廃棄物処理業者が搬出し、今後処分される。人体や環境に影響する放射線量は検出されていない。
同基地の低レベル放射性廃棄物は2015年5月から計14回にわたり搬出された。トモダチ作戦には現在は同基地を母港とする原子力空母ロナルド・レーガン、イージス巡洋艦シャイローなどの艦船が参加。低レベル放射性廃棄物はその後の除染で発生した。
