名立の偉人 住民ら好演 竹田勘兵衛の演劇披露 「夢輝いて」公演

 名立地区公民館、名立まちづくり協議会主催のなだち再発見・演劇プロジェクト「夢輝いて」の公演が12日、同公民館体育館で行われた。名立の偉人である竹田勘兵衛(川東用水路開削・新田開発)の伝記に基づいた演劇を、同区民らが好演。会場に詰め掛けた観客約160人を沸かせた。

公演後、観客にあいさつする出演者ら。名立中文化部の生徒たちが描いた竹田新田を背景に

 住民参加型の演劇公演の取り組みを通じて地域の一体感・つながりを醸成しようと昨年度スタートした演劇プロジェクトの集大成。演劇サークル「いろり座」の協力、川東用水組合の後援の下、準備を進めてきた。
 「夢輝いて~竹田勘兵衛伝~」と題した演劇で、区内中心の小学4年生から70代までの市民が出演。宝田小4年生が学校の宿題で川東用水について調べ始める現代、そこから江戸時代に舞台を移して用水開削の物語に入り、ラストには名立中文化部の生徒たちが描いた竹田新田が背景を飾った。
 観客からは惜しみない拍手が送られ、「すごく良かった」「もう一度見たい」「背景画がすごい」などの感想が聞かれた。
 竹田勘兵衛を演じた岩本富士男さん(63)は公演後、「名立の偉人をテーマに、名立の幅広い年代の人たちが一つになって劇ができたことがすごくうれしい」と笑顔で話した。

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